菅首相に関してのドキュメンタリーなんだけど、めちゃくちゃ浅くて新しくこの映画で知る情報は特になかった。
冒頭で取材拒否があっただの、パンフにも首相に密着できなかっただの、言い訳めいたことが散見されたけど、だからといってこの作品がものすごく浅くて薄くていい、という理由にはならない。
商業映画である以上、客にお金を払って観てもらうものなんだから、時間もないし取材もできなかったんすよねー、で済むわけがない。
だったらお蔵入りするなり、公開延期して取材できるまで粘るなりすればいいだけだし。
何か観客としてすごく馬鹿にされた気分。
そう考えたらやっぱり森達也のドキュメンタリーは骨太で、ちゃんと観る価値があってすごいなと改めて思った。
一方こっちはまったく政治に興味がなくて、時の首相が誰なのかも知らないレベルの人向けの最低のドキュメンタリー。
あと、古舘寛治のナレーションが演技めいてて冷めた。ドキュメンタリーは現実と地続きなんだから、そこに過度な芝居はいらねぇだろ。
