たいよーさん

平成真須美 ラスト・ナイト・フィーバーのたいよーさんのレビュー・感想・評価

3.1
『疑惑とダンス』の特典として付いていた短編。主演に伊藤沙莉を迎え、終わりゆく平成と始まる令和に希望を乗せる。


曲の書けない男と、曲を下ろすために集められた3人のダンサー。欠員の補充に入った真須美の困惑と希望が入った30分。

これまたトリッキーな作風で、二宮健監督らしくもあり、インディーズっぽい荒々しさもクセになる。ダンサー2人はレオタードなのか分からないが、中島歩がひと目見ただけでダメな奴なのかは分かる…笑。でも、平成の終わりと令和の始まりを上手く織り込んで作られた内容は結構共感性も高く、不思議と楽しめる。伊藤沙莉の魅力もあってこそだが、かなり意欲的で面白い。


『とんかつDJアゲ太郎』で監督をすると聞いた時は「違うんじゃない?」と思ったけど、意外とコメディもイケるのかもしれない。凄く映画を玉手箱のように扱える監督なのだと感じる。気が向いたらアゲ太郎も観てみたい。

ps.渋谷でのゲリラ撮影、邦画に多い手法だけど、あの唯一無二の空気はいつ観ても好きです。
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