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世界の質量のyのレビュー・感想・評価

世界の質量(2015年製作の映画)
4.2
似非映画オタクなので、初の諏訪敦彦。配送業者があるアパートの一室に荷物を届けに行くと、鍵がかかっておらず恐る恐る室内に入ると、盲目の女性がいて、彼女が長年の間待っていた誰かと勘違い(本当は「誰か」とは別人だと分かりながらも信じ込もうとして)をされる。やたらスタイルが良くて脱ぐシーンもあるんだけど、ただただ不気味。ツァイ・ミンリャン的な空気感の良く出来たホラーとして始まったが、次第にちょっと愛憎劇っぽい雰囲気に変わっていく。孤独な2人の人間が身体を重ねたとしても、決して交わることのない心の窓ににブラインドを下ろす。
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