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スケーターガールのレクのレビュー・感想・評価

スケーターガール(2021年製作の映画)
4.2
インド人の父を持つ英国籍の女性が休暇で父の故郷へと訪れる。
カースト制度や男尊女卑、家父長制、貧困、インドの抱える様々な問題が障害となる中で、それと対比するようにスケートボードによって自由や夢という輝きを子どもたちに与えていく。
小さな一歩が誰かの人生を変える。
こういう映画こそ劇場でかけてほしい。

久々にこの手のベタなインド映画を観て泣いた。
外部の手を加えないと現状が変わらない閉塞的な村の規則やインド国の因習、選択の余地がない決められた人生やそのしがらみが本当に悔しい…スケボーに乗る少女の表情が観終わった後でも鮮明に脳裏に焼き付いている。
創作が現実になるエンドロール直前のテロップで評価が爆上がり。


本作『スケーターガール』はManjari Makijanyという女性監督が撮った映画だが、『M:i ゴーストプロトコル』や『ワンダーウーマン』、『ダークナイトライジング』のインドでの撮影に参加、クリストファー・ノーラン監督のもとで助監督をされていたそうで、インドを舞台にしながらハリウッド的なテイストを感じさせる。
今後の作品にも期待したい注目する監督の一人となった。
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