Tはっちょう

聖地XのTはっちょうのネタバレレビュー・内容・結末

聖地X(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これは宣伝の仕方がめちゃくちゃ難しい1本
入江悠監督の中でも異質な一本になってるし、カラコレとかそういうのとってもいつもと違った雰囲気を醸し出してる。
郊外の地で起きてる異端な出来事
ホラーというよりもSF要素の方が強い
過去作だとやはり原作が舞台である『太陽』が近しくもある
最初に岡田将生が挙動不審なのはなんだ?あの家政婦のこと好きなの?
合体するところの気持ち悪さめちゃくちゃイイな。あの木や井戸の感じで、神秘的な何かの力が働くあるということが醸し出されてる。
最初どういう話なのか全く読めないどこに連れて行かれるのかわからないライド感が見事
「思い込み」が具現化していくという設定がお見事です。もっと細かく言えば他人を通じて自分の存在意義を確認していくという行為。恋人でも友人でもなんでもいいんだけど、自分の存在意義と価値は相手を通じてでないと分かりえない。そう考えると最後の川口春奈の旦那の場面はめちゃくちゃショッキングなものだ。これを国レベルで言うと韓国と日本の関係性。僕らが気づかないレベルで文化など影響しあってる日韓という関係性は他国がありきの…という概念に相応しくもあるのではないか?だから舞台が韓国だ。
こういう普段、当たり前と思ってるこの事自体を見える形に持っていったのは凄いし、舞台や物語の使命である。可視化してくれてる。
思い込みという点で、自分がそうだと思ってしまったことが誰もが見えるように具現化していくというのは、ホラー映画でもある。本当に存在するかどうかは別問題で、その人にとって見えてしまっている事の方が重要
「X」というのは両者が交わることを暗示してる?