入国を管理する立場にある人間がその最大目的を放棄する以上彼らに希望が与えられないことをまざまざと見せつけられとてつもなく苦い気分になった。そもそも人が人の上に立ってはならないのであって、人権は等しく持ち合わせるもんだってもっかい義務教育からやり直せよマジで。と怒りたくもなる。
居場所がない以上目的が持てないのは仕方ないのに、それでも希望を持ちつつけるラマザンの姿が余計に胸を抉る。
コロナ禍で日常が奪われた現在の彼らはどうしているのか、気になるが気にすることが怖くてしょうがないラストシーケンスの夜の暗さ。
要塞然とした入管の外観からzoomして映る収監者の姿はホラー映画のそれ。
強烈。
