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東京クルドのOSHOのレビュー・感想・評価

東京クルド(2021年製作の映画)
3.4
日本は素晴らしい国、
一方で、なかなか難民を受け入れない国である。ほぼ単一国家としてわからないでもないけど…

このドキュメンタリーの主人公はクルド人。
自分の国を持たない人。
国を持たない人だから難民認定するところなのに、難民認定もせず、それだけでなく、外国人登録もできず、健康保険も与えず、就労ビザも与えず、仕事することも認めていない。そして、国は一切の支援をしない。
地方自治体は人道的に学校には通えるようにしているけど、国が認めてないなか、地方自治体ができるのはそこまで…
帰る国が無いから強制帰国させることもできない。
クルド人たちは不法で働くしかないし、安くて労災も気にしなくていいクルド人を便利に使う業者も存在している。
(若い世代は学校に行ってるから日本語もできるし、そういう人たちが不法労働しているのは余計に哀しい)

この事実に悪があるとすれば、
入国管理局であり、外務省であり、政治家なんだろうけど、本当はこうした現状があるということをなんとなくわかっていながら、どこか無視している私たちなんだろう。

事実を知る…という意味では勉強になったけど、
映画として、フィルムとしてみたら、決してうまい作りではない(ドキュメンタリーだってカメラワークは大事!)なので、私のなかでは3.4点までです。
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