上映会での鑑賞
本作ではトルコから逃げてきた2家族を中心に取材していたんだが、難民申請者の中には反政府武装組織にいた者や協力していた者もいる、という事が恐らく申請を拒否する理由なんだろうな(ウクライナ情勢を受けてスウェーデンとフィンランドがNATO加盟を申請した時トルコは両国がクルド人難民を受け入れている事を理由に反対している。その後の話し合いによりフィンランド加盟が決まったのは受け入れ条件や容疑者引き渡しについて駆け引きがあったと見るのが妥当かと)。
だが例えていうなら1人のPersona non grataを締め出すために100人を犠牲にしても良い、疑わしきは罰するという思考は国民生活にとって大いに脅威であり、将来いわれの無い罪状で憲兵や特高にしょっ引かれてから後悔しないためにも現状に異を唱えておきたい(本作が公開されたのは2021年、「牛久」「マイスモールランド」は2022年だが今年入管法は改悪され、それに反対する声も弱くいよいよディストピア社会待った無しと違うか)。
とある出演者の発言は本人とその家族にとってリスク大きそう(そもそも顔と名前出ている時点で不利)なんでカットすべきだったと思う。その分若干減点。
