東京で暮らす13人の若者たちの交わりそうで
交わらない群像劇。
みんな見えない何かで目の前が霞んでいく。
自分は大丈夫だったはずなのに・・
若者たちの「こんなはずじゃなかった」がテンポよく、つぎつぎに描かれる。
自分自身の心の奥や かつての自分を思い巡らせ
ながら、誰もが誰かに共感できるような18人。
そのオムニバスストーリーが微妙に絡まった構成だ。
ラストは「それはどうなの」と思うところも
あるけど、わりと好き。
それから、
若者のストーリーに絡む甲本雅裕さんが後半に
土村芳さんに言う言葉がとてもよかった。
個人的なイメージとしては、
津村記久子の小説『ポースケ』のオシャレ東京版のような映画。