リゲル

スパゲティコード・ラブのリゲルのネタバレレビュー・内容・結末

スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

<my備忘録>
「若者のリアル」?
というより東京にいる病んだ若者たちのわずか一部を切りとったお話。

長年生きていると多くの若者と仕事をし、語り合うことがあるが、たいていの若者はいまの世界をしっかり生きている。

現実を生きるより夢を生きるほうが何十倍も辛い。
でもそれは自分が選んだ道だ。
どんな修羅の道を行こうともそれは勝手だ。
でもそれはあくまでマイノリティであることを知るべきだ。
若者のリアルではない。

確かに数の中にはこの作品の若者のように病んでしまうものいるだろう。
否定はしないが賛同もできない。
(やはりオヤジなのかもしれないが)

この作品の中で地下アイドルがぽつりと言う好きな言葉
「誰もいない森の奥で一本の木が倒れたら音はするか?」
確か哲学の命題だと思うが、つまり気が倒れてても聞く人がいなければ、倒れたと認識できないということが
いくらこの若者が何かを欲しても、誰も聞いてくれなければいないのと同じだということか。

あまり語りたいところもないが、唯一

地下アイドルが好き→地下アイドル引退→忘れるために1000ウーバー→達成して→そのアイドルと巡り合う。

なんとアイドルオタクのラブストーリーなんだ。

結局この一本のコードだけがピンと繋がった。
他の話がアクセサリーにしか見えない。

(だいぶ偏ったコメントなので参考にはなりません。)

最後にマスクを外すアイドルの無垢の笑顔にほっこりさせられた。


<追伸>
監督の丸山健志氏を検索していたら、シンガーのミュージックビデオやCMをたくさん作っている人じゃない。
もしかしたらこれから離れたかったのかもしれないが、自分の過去の仕事を信じて作品を作ってもらいたいと思った。

道理でアイドルを一番かわいく見せるテクを知ってるはずだ。


data:2021・44th

追録)
東京生まれ、東京育ち、東京で勉強し、東京で就職し、東京で遊び、東京で結婚し、東京で子育てし、東京で老後を暮らし、東京で死んでいく人間にとって、東京が自分の全てともいえる。(極端)

東京ほどやさしい街はない。
どんな若者さえも包み込んでくれる。
地方出身の監督がみる東京とは違う本当の東京がある。
(監督をディスていませ・・・・・す)
野心ありまくりの地方出身のみた東京。
リゲル

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