デヒ

スパゲティコード・ラブのデヒのレビュー・感想・評価

スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)
4.3
MONDO GRASSOの「ラビリンス」のPV監督である丸山健二監督の長編映画。
本映画も撮影方式がPVまたは広告のようだった。撮影方式が華やかだった。個人的には人物の本音をナレーションで表現するやり方が説明的だと思って好まれるわけではないが、本作では良い表現方法としての効果を出した思った。おかげで多くの登場人物のそれぞれの内面と置かれた状況に対する理解度を高めて魅力を感じ、共感することができた。
映画の中にはsnsの活用が沢山登場した Facebook友達の信頼性、LINEでのやり取り、snsの後ろに隠された本音、ツイッターの拡散、悲しいときにも嬉しい姿で誤魔化す、他人の共感を求めるが現実は寂視など。snsが注目ポイントだと思った。

生きていくために好きなことをあきらめようとする姿(音楽、恋人、アイドル=生の主体)、他意的に放棄を強いられた女性と作家、最後にどんな状況に妥協して好きなことを諦めるようになっても終着点は違うこと、また違う結果を生むという結末であった。
東京とはどんなところだろうか。 夢が実現する都市、いや、試験を受け続け、ますます主体性を失っていくところだろうか。 まだ学生であり社会生活をしたことのない私にとっては前者だと考えている。

この間、大学の教授から「マニアックな映画ばかり観てはいけない」と言われた。 その後、私が好きな映画と今年鑑賞した映画を振り返ってみると、ほとんど一つのジャンルだけに偏っていた。これからいろんなジャンルをたくさん見る必要があると感じた。そのような意味で、本映画は私に新しいアイディアをたくさん提供してくれた映画だった。
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