はなゲ

ONODA 一万夜を越えてのはなゲのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
3.6
終戦を知らず、太平洋戦争が終わった後もフィリピンのジャングルに29年潜んでいた、旧陸軍少尉、小野田寛郎の話。

想像より地味な作品でBGMもほぼ無く、期待値を超えてこなかったが、小野田氏を発見した鈴木紀夫氏の登場以降は楽しめた。鈴木さんは戦争を知らない世代として生まれ「パンダ・小野田さん・雪男」の順番で発見することを夢にしていた変わった冒険家で有名。

過去に読んだ小野田さんに関する暴露本で、小野田さんは早い段階で終戦を知りながらも、島で現地人を100名近く撃ち(その内30人は死亡)略奪を繰り返していたので、現地人の復讐や、有罪判決をくだされる事を恐れていたらしい。その為、迂闊に出ていく事もできなくなり、終戦を知らなかったという話しを作り上げるしかない状況だった。厚生省が現地人殺傷の事実を日本国民には報道しないように圧力をかけたとも書いてあった。

真実はわからないけど、どちらにしても凄い。
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