このレビューはネタバレを含みます
自閉症の息子と母、地域社会の日常を淡々と描写していた。
人生は経過していくもので、大団円にしてもバッドエンドにしてもある日突然終止符が打たれる(死によってはあるけど)わけではなく、生きている限り日常は続く。
人がコミュニティを形成し、コミュニティが地域性を作る。
今回は少しだけ後味の悪い部分もあったが、隣人とは多少わだかまりも解け、忠さんはまた乗馬クラブの前を歩く。
悪く転じるかもしれないし理解者が増えることもあるかもしれない。
道はまだ途中であると受け取れた。
そしてそれは母、珠子の子育てと人生も。
社会問題を淡々と描いていて、少し笑える場面があるのも良かった。