白波

ガンパウダー・ミルクシェイクの白波のレビュー・感想・評価

4.0
劇場鑑賞
まずタイトルが気が利いてますよね。あとスカジャン。
このビジュアル見て観ようと決めていました。
ネオンサインを使ったオープニングから格好良い。
まぁ色んな作品のオマージュに溢れていて、監督の映画愛が強く出ています。
一番色濃く出ていたのはペキンパーじゃ無いでしょうか?
舞台は現代(でも皆ガラケーなので、それこそ15年程前?)ですが、まるっきり西部劇の復讐劇のようでしたよ。
音楽にガトリングガンに眼帯など、色々とみて取れました。
ついでタランティーノでしょう。
カフェで始まりカフェで締める構成はどうしても「パルプ」を思わせますし、「キルビル」のような日本を匂わせるオリエンタルな要素にも溢れていました。スカジャンを取り入れたのもそれを狙ったのでしょう。(スクリーンで見ると刺繍こそそうですが、スカというよりスタジャンでしたね)
それと監督、冒頭のカタカナパッケのシリアルでもわかるように日本のサブカル大好物でしょう。それと間違いなく「仕事人」好きでしょうねw
そしてアクションもとても自由奔放。
最初のボーリング場の徒手格闘こそ個人的に微妙でしたが、その後は殺陣が練られていくようでとても見応えがありました。
ジャニスをバックにしてのシーンはすっごいアガりました。
部分麻痺のアクションや子供と一緒のカーチェイスも(倫理的なことは置いといて)斬新でしたし、一番の見せ所であろうカフェでのスローのガンアクションは本当堪能できました。これは見事。
主演のカレン・ギランを初め、皆キャラが立っているのも楽しい。
世の中的にいまいちな評価っぽいですが、僕には大満足な作品でした。
いや、本当楽しかったです。
白波

白波