「“会社(ファーム)”と呼ばれる男たちがいる。
ずっと昔から商売してるんだけど、後始末が必要になると、私を送り込む。」
おクソ野郎ども、くたばりあそばせ。
真剣にふざけて本気で戦う最高にクールなガンフー、隠語が飛び交う図書館とそこを仕切る3人の司書、地下に隠された武器庫、可愛いとバイオレンスが融合されているカラフルな内装と制服が印象的なダイナーなど、息つく暇もなく厨二心とちょっとの乙女心が刺激されるため、観終わる頃には私の中に“無敵ノワタシ”が爆誕していました。
ナヴォット・パプシャド監督は自他共に認める生粋の映画オタクなので、映画ファンが映画(特にアクション映画)に求める要素が贅沢に盛り込まれており、流れを遮るような不要な要素と演出は極力省いているため、最後まで高い集中力が維持されたことで満足度はかなり高めです。
国内外問わず、年代もジャンルも幅広い映像作品からインスピレーションを受けていることがとてもよく伝わります。
特に、クエンティン・タランティーノ監督の影響力と偉大さは、改めて痛感させられました。
今すぐにでも、もう一度この世界観を堪能したいくらい大満足で、大大大好きな作品です。
(『オーシャンズ8』と同じくらい好きです。)
サムとエミリーが変な日本語Tシャツを着用しているシーンがあるんですが、Tシャツが気になり過ぎて内容がまったく入って来なかったのはここだけの秘密です。
以下は、余談です。
とある事件がきっかけでサムと行動を共にすることになるケーブルチャンネルオタクのエミリー(8歳9ヶ月)との出会いのシーン(3バカとの初バトル)で撮影された場所が『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャップと陛下が追いかけっこをしていた場所に酷似していて気になって仕方ないのですが、同じことを思った方はいませんかね???