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ギャング・オブ・アメリカのEDDIEのレビュー・感想・評価

ギャング・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)
3.1
アメリカ史に残る凶悪なマフィアと名高いマイヤー・ランスキーの後年をハーベイ・カイテルが好演。ビジネスに徹したという彼の回顧録を記者のインタビューで振り返る。金の亡者と揶揄される所もありながら強い信念を感じた。

〈ポイント〉
・実在したマフィア、マイヤー・ランスキーの晩年を演じたハーベイ・カイテルの名演技に酔いしれる
・イメージしていたマフィア像とは程遠いランスキー哲学を感じた
・この映画を観てマイヤー・ランスキーや相棒のベンジャミン・シーゲルに興味を持った

〈雑感〉
Fan'sVoiceオンライン試写会にて、2/4公開の本作をいち早く鑑賞いたしました。

マフィアといえば昨年公開されたトム・ハーディ主演の『カポネ』のアル・カポネが日本でも有名ですが、本作の主役マイヤー・ランスキーもかなりの大物だそう。
恥ずかしながら私はランスキーのことを知りませんでした(過去観た映画にも出たりしてるんですかね)。

1910年代〜80年代までのランスキーの回顧録を、デヴィッド・ストーンという記者にインタビューさせて答えていくわけです。
約束したカフェではホールスタッフに「ランスキーさん、いつものね」みたいな軽い感じで馴染んでいる様子。
これが恐怖のマフィアなのか…と。

彼の昔の話を聞くと、子供の頃は図書館で過ごしたというランスキーは数字にめっぽう強く、“バグジー”ことベンジャミン・シーゲルとの出会いによりバグジーが肉体派として働きます。

まぁこんな2人を主軸にして、過去の話を現在でインタビューに答えるランスキーと交互に映し出しながら、彼の半生の真実や苦悩などを見せられます。
ただ、この交互に見せる手法がイマイチ効いてないなぁと。
話の内容自体は興味深いのに、過去から現在、現在から過去と移り変わるたびに話が止まる感覚があり、一連の物語として機能していなかった気がします。
簡単に言えば、壮大な話でハーベイ・カイテルも名演技を見せてくれたのに、平凡な作品に落ち着いたなという感想です。

〈キャスト〉
マイヤー・ランスキー(ハーベイ・カイテル)
デヴィッド・ストーン(サム・ワーシントン)
アン・ランスキー(アナソフィア・ロブ)
ダフネ(ジャッキー・クルス)
ベンジャミン・シーゲル(デヴィッド・ケイド)
フランク・リヴァーズ(デヴィッド・ジェームズ・エリオット)
ヨラム・アロイ(アロン・アブトゥブール)
モーリーン(ミンカ・ケリー)
ラッキー・ルチアーノ(シェーン・マクレー)
R・J・キャンベル(ジェームズ・モーゼス・ブラック)
ジョゼフ・ボナンノ(クラウディオ・ベランテ)
若いころのマイヤー・ランスキー(ジョン・マガロ)

※2022年新作映画15本目
※2022年自宅鑑賞21本目
※Fan'sVoiceオンライン試写会
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