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フィアー・ストリート Part 3: 1666のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2021年のアメリカの作品。

監督は「ハネムーン」のリー・ジャニアック。

あらすじ

サラ・フィアーの真実を探るディーナ(キアナ・マデイラ「アフター-すべての先に-」)は1666年に遡り、サラの身に起こった悲劇を追体験する。

Netflix独占配信された一作目から、この前ようやく2作目を再鑑賞した後、このまま間開けるのも忘れそうだなと思い、すぐさま最終作となる3作目も鑑賞。

お話はあらすじの通り、前作でラスボス、サラ・フィアーに繋がるキーアイテムにたどり着いた主人公ディーナが1666年にたどり着いたラストの直後から始まる本作。

94年→78年と遡ってきた本シリーズだけど、今作の時代設定となる66年は日本で言えば江戸時代という、それだけで「え?そんな古いの?」って感じなんだけど、今作で言えばまだアメリカという国が誕生していない時代。

面白いのは今回ディーナが当時、サラの身に起こった出来事を幻視を通して追体験することになるんだけど、あくまでディーナとして追体験していくのではなく、サラとしてインプットされた後は「サラ本人」として行動していく。

加えて、66年の他の人物たちも弟のジョッシュ(ベンジャミン・フローリーズ・ジュニア)やサム(オリヴィア・ウェルチ)をはじめとして、一作目のケイトやサイモン、2作目のシンディやジギー、トミーも現代のキャラクターに「微妙」に通じるキャラクターを演じていて、さながらサラ・フィアーに起こった出来事を演劇仕立てで観ているかのよう。

ただ、ここも結局は微妙に近いというだけでジギー役のセイディー・シンク(「ザ ・ホエール」)なんか、ほとんどはじめに登場しただけで、あとは中盤で変わり果てた姿となって出てくるだけというほぼカメオ出演という感じ(「ストレンジャー・シングス」撮るのに忙しかったのかな笑)。

まぁ、ここはオールスター映画としてのサービス的要素なのかもしれないけど、この演出にはもう一つ利点があって、結局のところ、諸悪の根源はサラ・フィアーではないことがわかってくるんだけど、じゃあ黒幕は誰?ということになってくると現代のキャラクターをそのまま使っているのでシームレスに混乱せずに「真犯人」にたどり着けるようになっているというわけ。ここは普通に上手いな!!

また、この当時は「同性愛」がご法度な時代なわけだけど、ディーナとサムの恋人関係もそのまま移行されているので94年よりも更に「禁じられた恋愛」関係も描かれていく。また、それがタブー=悪魔の所業ということになり、またそれが時代的背景と組み合わさり「魔女裁判」的な悲劇的ラストを遂げるという、つまりちゃんと66年である意味もある感じ。

で、大体そのパートを70分くらいやった後半50分くらいからは現代に舞い戻り「1994年 PART2」が始まる!ここからはディーナ、ジョッシュに加えて2作目で成長したジギー=クリスティーナ(ギリアン・ジェイコブス「ザ ・コントラクター」)、そして成り行きでメンバーに加わる一作目のショッピングモールの清掃員マーティン(ダレル・ブリット=ギブソン「シルクロード.com -史上最大の闇サイト-」)たちが真犯人feat殺人鬼たちと戦うという流れ!!

この中だと割とシリアスムードな中で飛び入りで参加したマーティンのすっとぼけ具合がコメディリリーフ的で面白かった。ジョッシュにことの流れを聞いた後「オーケィ…」しか言わなくなるところとか笑ったわ。

まぁ、言うても前半割と退屈だった分、ここからはクライマックスらしく、舞台もジャンル映画的に一作目冒頭のショッピングモールだったり、これまでの殺人鬼も入り乱れてお祭り的な感じで楽しくもあるんだけど、割と真犯人あっけなかったかなー笑。

そんな感じで、まぁジャンル映画的にはめちゃくちゃ面白いってわけではないんだけど、Netflixが割と気合いを入れたスラッシャー3部作としては割とよくできた作品だったなぁという感じ。ラストはまだ続きそうな感じで調べたら4作目も作られる予定らしいので、その時はまた観てみたいと思います。
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