3月8日は国際女性デー。
インド映画には詳しくありませんが、ここまで真正面からフェミニズムを取り上げた作品は珍しいのではと思いました。タイトルどおり最初は素敵なキッチンとおいしそうな料理の数々に心躍るのですが、それが段々...ジワジワと心を削り取るような演出が実に巧みでした。
インドでは新しく家族の一員になった嫁は大事にされる、という話を聞いたことがあったので、全然違うじゃねーかよと、奴隷と変わらねーじゃねえかと愕然としました。インドと言っても広いので一概には言えないのでしょうが、本作の舞台になったケーララ州は比較的リベラルな土地らしいので、それでこれかとやるせなくなります。
例の"伏線回収場面"を含め(あれはめちゃくちゃ気持ちよかったのだけれど)、驚くほど直球ストレートな作風は、この問題がいかに大きいかの現れなんだろうなと。「てめえらいい加減にしやがれ!」という怒りが伝わってきました。男性は我が身を振り返らずにはいられませんね。