涙が出るサスペンスは久しぶり。
視覚に障害を持つ人物が主人公のサスペンスに傑作は多いが、聴覚に障害を持つ主人公は余り多くない気がする。
犯人の異常さと、気丈で健気な母娘。
慎ましくも幸せに生きる親子に迫る異常者の凶刃がとにかく怖い。
犯人の見た目が普通の華奢な青年風だけに、誰もが悪人と思わない怖さ。
しかし、こういう映画を観て現実を省みた時、社会や町は聴覚障害者が安心な環境を実現できているんだろうか?と不安になった。
そして、こんな時、遠巻きでスマホ録画に専念し、救急車すら呼ばない、人間にはなりたいないと思った。