大好きな「フロリダプロジェクト」のショーンベイカー監督作品。冒頭、’NSYNCのbye bye byeから始まるという天才的センスで一気に引き込まれた。
ショーンベイカー監督は、社会の片隅で生きる人を描いた作品を作ることが多くて、今作の主人公はポルノ俳優、マイキー。どうしようもないクズなのに、さすが長年LAで仕事してるだけあって妙にカリスマ性もあるし、最後まで憎めなかった。マイキーくらい楽観的じゃないとアメリカでは生きていけないのかもしれない。
フィクションだけど、時々ドキュメンタリーのように感じる独特な撮り方が印象的。普通に生きてたらポルノ俳優の人生なんて考えないけど、実際こんなギリギリで生きてる人いっぱいいるんだと思う。妻の家もお世辞にも良い家とは言えない。ショーンベイカー監督の映画を観ると、いつもこれまで考えなかったことを考えるようになる。
「フロリダプロジェクト」と同様、今作も風景や空が最高に綺麗でした。ドーナツ店もストロベリーちゃんも可愛かったな
