Fan's Voiceオンライン試写にて。
結末がわかっているだけになぜ凶行をするに至ったのかが気になるところだが、思った以上に多層的で複雑な要因が絡まっていると感じた。発達障害という言葉すら殆ど存在せずそれを受け入れるようなコミュニティも制度もなかった時代、そんな息子と両親のすれ違い、ようやく見つけた自分を受け入れてくれる存在の喪失、なりたい自分の理想と現実。
ケイレブランドリージョーンズが終始纏う孤独な雰囲気が銃を手に入れて以降はスッキリしているように見えるのが凄い。試写後のアフタートークで臨床心理士の先生が仰っていた銃は弱者も強者にさ錯覚せてしまう力があるということなのだろうか、、
全体を通して重苦しい雰囲気が漂うのはケイレブしかり脇を固める名優たちによるものが大きく、劇伴もほぼ排除したのも◎ラストカットの余韻がまたなんとも言えません。
