このレビューはネタバレを含みます
終始、気持ち悪さを感じていた。
ニトラムにも、母親にも。
ニトラムが父親を殴るシーンは辛かった。
父親は甘やかしているように見えたけど、それでもニトラムを愛してることは伝わってきた。
でも、ニトラムと車の中で話していて、ニトラムに合わせるように笑っているシーンは、観ていていいものではなかった。
機嫌を伺っているように見えた。
母親はニトラムに関心があるのか、ないのか。ニトラムに対する愛も、心配も感じなかった。
ニトラムには何が必要だったのかを考えながら観ていた。
愛情なのか、共感なのか。
周りから普通じゃないと思われているように、ニトラムも自分のことを普通じゃないと思っている。そして、普通になることを願っていた。
映画はすでにニトラムが大人になった年齢で始まっているけど、火遊びをしていた少年期から大人になるまでの課程も見たかった。
何が(誰が)ニトラムを、あのニトラムを作り上げたのかを観たかった。
私は、母親にも原因があると思う。