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ニトラム/NITRAMのHALのレビュー・感想・評価

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
5.0
呼吸が苦しくなるほど、泣けてしまう

なぜ自分はこうなのか、どうしてできないのか、慣れようとして周りに合わせても裏目に出る。そんな自分でも守ってくれる人がいて、どれだけ労力をかけてしまっているか、迷惑をかけてしまっているか理解しているからこそ、、大切に恩返しをしたいとずっと思っている。
でも、できない、、
自分はなんだか、人間なのかすら、これは現実なのかすらわからない、明日、次の1秒ですら自分じゃないものが動いているように感じる。

ほんとはしたいけど、自分が主体になって動けないからサポートや励ましに行くのに、それさえも拒否され病気として、変人として人間としてみてくれない。
なんとか変化を与えたくて家出をしたり旅に出たり、一人暮らしをしたりとするが結局変わらず、

彼は、守ってくれる存在がいるからこそゆっくり自分のペースでなんとか歩んでいこうとしていたのに多くの要因がトリガーとなってしまった。


この現実でも、映画音楽は見放題、図書館に行けば本は無料で読み放題、食と住居はある。こんな現実で欲しいものとはなんだろう??、、
飽和しすぎていてありすぎてこれ以上処理できないほど満足することに溢れているのになにかしようとならない、欲しいとならない

恵まれすぎていて何もせずに満足できる

少なからず、今の時代のカルチャーが好きな若者はニトラムに半身ほど浸かっているように思える。



一つの自分としてみる。
今の鏡に映る自分という他人と一体となることは最善なのか。
ああ、どうしよう
私には幸い、理解者がいるこの事件を受けて他者貢献する生き方を模索してゆこう

週末なんだから何かしなさい、、
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