終始重たくて胸が締め付けられる辛い映画でした。
ラストに向けてのカメラアングルと動向に
プレッシャーがかかり緊張感が凄い。
犯行のシーンはほとんど無いのに凄惨さが想像できる。
最後の母親の表情と無音のエンドロールが虚しい。
ラストの締めくくりは銃規制に関するものだったけど
この映画の訴えたいことはそれだけじゃないはず。
救いはどこにあったんだろう?
父にも、母親にも愛情はあったはず。
してはいけない事なのは当然だけど
マーティンに対しての複雑な感情が拭えない。
ヘレンや犬猫たちと過ごす穏やかな日々好きだったな。
主演ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが素晴らしい。
こんなに難しい役柄なのに
彼の演技は演技に見えなくて些細な表情や
チックのような瞬きまで全てナチュラルに感じる。
頭の中が読めない恐ろしい緊張感と
瞳の奥の孤独感、優しさも確かにあったと思う。
目が離せなかった。