ネイサン

ニトラム/NITRAMのネイサンのレビュー・感想・評価

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
3.0
主人公を『ふつうになれない孤独な人間』や『福祉の網の目から零れ落ちた被害者』や『閉鎖的なコミュニティの負の産物』と認めていいもんなのか悩む。

凶行に駆り立てた理由は複合的なもので同情もするし、なんなら気持ちも理解できる。母親にもすごく瑕疵はある。
とはいえ事件の惨状を目の当たりにすると「二トラムにも事情があったんだ」って感想には納得できないよなぁ〜...。

ニトラムの身の上を丁寧に描きつつ、馬鹿にされて付けられたあだ名『ニトラム』という蔑称をタイトルに冠したのが製作陣の意図なのかな、と思った。
「お前の悪名よりも、蔑称を世間に広めて定着させてやる。死ぬまで馬鹿にされてろ」的な。
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