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MEMORIA メモリアのnoborushのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
1.0
MEMORIA メモリア 2021年作品
原題 Memoria
2/10
2022年03月04日公開予定
アピチャッポン・ウィーラセタクン監督脚本
ティルダ・スウィントン エルキン・ディアス
ジャンヌ・バリバール ダニエル・ヒメネス・カチョ
自分にしか聞こえない爆発音が何かを突き止めようとする主人公が
様々な人の出会いを通して、その秘密を解こうとする。
とても観念的な作品で、妹に会いにコロンビアに来たスコットランドの
女性がたまたま考古学者と知り合ったり、たまたまその学者につれられて
行ったところの現地の職人と観念的なことを語り合ったりするという
話のもっていきかたに違和感を感じずにはいられない。
監督が映画というものが、たんなる自己表現のひとつに過ぎず、
現代アートというものにありがちな、表現者は適当に観客に解釈を委ねて、
観客は分かったふりをする(ここに観客同士のマウンティングも起こりうる)、
自分にとってはあまり好ましくない監督と観客のあり方を感じてしまう。
アート寄りの難解な作品であっても、観客に頭を使わせるだけの
磁力が作品に伴っていれば良いのだけれど、本作は自分にとっては
そうは思えない。
カンヌ国際映画祭受賞作というのは、地雷に思えてきた。
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