耳が幸せだ。映画館にいるのに、森の中に溶け込んでいるかのような不思議な体験。
物語性はないも同然だが、人間は、自然の中で生き、自然に生かされていて、根源的に、自然とつながっているのだということを、体…
なにがそんなに良いのか説明出来ないけど、もう何十回もみている。眠れないときとか、思考が渋谷の電光掲示板みたいにずーっと文字を流し続ける時とかにみると、とても落ち着くし、穏やかになる。悪夢を見ること…
>>続きを読む音に殺される/記憶に生かされる。人間の文明と超越的な魅力が交差する。現実と夢、記憶と現在の曖昧な境界線により、訳の分からない映画になっている。だがそれも一種の共鳴。妄想の深淵の演奏。記憶の波動、妄想…
>>続きを読む今重めの風邪を引いているのだが、その揺蕩うような居心地の悪さが本作のリズムと共鳴して、興味深い見方ができた。
音には必ず音源がある。音源がなければ音は生まれない。しかし、音が音源に先行することは映画…
これは果たして記憶の話なのか、音の話なのか、それがラストに近づくにつれて分からなくなってくる映画でした。
石の声も聞けてしまうエルナンに出会って、エルナンの過去の記憶に触れるジェシカでしたが、それ…
まさに「メモリア」だった
「メモリア」の語源はラテン語で
「記憶」って意味のほかに
小惑星って意味も持つことば
鑑賞者自身の「メモリア」を呼び起こすために
余白や余韻を
必要以上に持たせているよ…
©Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.