あめこ

MEMORIA メモリアのあめこのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
4.0
「映画館で見るからこその体験」
な映画でした

ハッキリとした答えは貰えません
色んな解釈があるんだろうけど

私が感じたことをポツポツと…

現代社会と自然の時の流れの違和感
過去と現在と自分を作るものの記憶
「音」とは
輪廻転生?
メンタルヘルスとスピリチュアルの線は曖昧
それは現代社会では全てを「メンタルヘルス」にしてしまうから
現代社会で生きてて何かに追われる感覚
「時」
「記憶とは自分だけのものなのか」
「進化と野生」
広がる菌は記憶や人と人の繋がりの比喩?
居たのに居ない人
死んだと思ってたのに生きてる人
「個」と「人類」「自然」「宇宙」

私は歳を重ねて、「時を忘れる時間が一番贅沢」って感じるのですが、
この映画は「時を忘れる」瞬間がとくに切り取られてる気がします。
真夜中の闇、大雨の音、楽器の音と音の心地よさ、眠る、眠る人を待っている時間、雨が来る音、聞き入る猿の声…
現代社会に生きてると時を刻みながら、時を惜しみ、何かに追われ、気づくと年を取る
追ってくる犬がめちゃ怖かったなぁ…
私は時々、現代社会の時の流れについていけなくなる感覚になる人なのですが
そこの違和感、ぽっと空いた穴、落としてしまいそうな不安
それを感じる映画で
何だか肯定されてる気持ちになりました

あと寝てて夢を見てると「あれ?これなんか体験したな」とか思ったり

どこかに行くと「なんかここ来たことあるな…」とか
「なんか聞いたことある音だな」とか
「なんか見たことある景色だな」とか
記憶が曖昧になることもあるよね
もしかしたらそれは…。
うーん、考え出すと抜けられなくなる映画でした。
あめこ

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