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MEMORIA メモリアのおぴーるのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
4.3
メモリア 記憶
「世紀の光」「光りの墓」「ブンミおじさんの森」と見てきたけど、今までで1番夢を見てるみたいだった。劇中でお酒飲んで「夢を見てる時に近づける」「自家製だしね」みたいなこと言ってたけどこの映画のこと言ってると思った。

タイじゃないアピチャッポンどんな味なの
と思ったけど、タイじゃなくてじゃあここどこなのかわからなくて、それも夢の世界感ました。初めてヨーロッパ?と思ったけど南米ぽくて、途中からタイに似てる少しズレた場所という感じ

アピチャッポン監督見えないもの、世界の見えないレイヤーを浮かび上がらせる映画シャーマンだと思っているけど、今回はメモリア(記憶)のレイヤーを浮かび上がらせてきた。
そのレイヤーを認識すると全てが記憶媒体にみえてくるし、世界が記憶で満たされていることが見えてくる。骨、土、音、絵画、石、全て記憶を持っている。そして私たちがアンテナとなり読み取ることができる。

ずっと謎の鳴り響くドンという音
ちゃんと答え合わせしてくれてスッキリ
だけどなんかそこはみせるの?
みたいな不思議ある。

色んなシーンで普通だったら見せてくれるもの見せてくれないなーというフラストレーションがあった(絶対わざとだと思うが)
例えばドアの前で、「入ってみる?」と入っていくシーン。普通だったら次はその部屋のシーンだと思うけど、全然違う部屋のシーンで一瞬こっちの脳にバグがでる。
あと人物が何か手元をいじってる時に、そのいじってるものが何かアップを挟んでほしくても挟まない とか
こっちの脳を動かしてたのかもメモリアを感じられる様にするために
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