リョーシ

パリ13区のリョーシのレビュー・感想・評価

パリ13区(2021年製作の映画)
4.0
パリに住む若者の蠢く心にはやるせなさを感じるんだけど、みんなどこか飄々としていてズンとした重さはなく、その良い感じの軽さが鮮やかさとしてモノクロの映像に投影される。そして、そこに添えられる音楽はエレクトロニカ(しかも結構アッパーな)で、無機質な音がより今の若者の「らしさ」を際立たせていた。小気味いいテンポでサクサク進むし、ラストは凄くグッときた。オーディアールは巨匠でありながら、時の流れを敏感に察知して、それを吸収して作品に反映するところが魅力なのかなぁと思ったり。
リョーシ

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