好みだった。ヨーロッパの寒い地域特有の、冷たい雰囲気。そしてロシア人の寡黙で不器用な中にある優しさが、自分の中のロシア人像ともピッタリだった(当然性格なんて人によるけどステレオタイプの一つとして)。
結局辿り着かなかったペテログリフは彼女のアイデンティティか。恋人、国籍。
(フィンランドと特殊な歴史的経緯を持つ)ロシア人のリョーハとははじめ打ち解けなかったのに、フィンランド人の男とはすぐに意気投合するのは、当然言語の持つパワー。
あとは、単純に、自分がシベリア鉄道に乗ったときを思い出した。コンパートメントの構造や給湯器などの鉄道設備も、借りれるコップもそのときと一緒。寡黙なロシア人が食べ物を分けてくれたことや、酒ばっかり飲んでるウクライナ人と翻訳アプリを駆使して会話をした懐かしさと、今はもう行けないんだろうという寂しさ。
当然だけど、ロシア人にも良い人はいるよ、、、、って。