BEEKENY

コンパートメントNo.6のBEEKENYのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
3.3
2023-03

冬のロシア モスクワ
フィンランドからの留学生ラウラは恋人と
世界最北端駅ムルマンスクのペトログリフ(岩面彫刻)を
見に行く予定だったが、ドタキャンされ1人で出発することに。
寝台列車の6号客室(これがタイトル)に乗り合わせたのは
ロシア人の炭鉱労働者リョーハ。旅をしていく中で
2人は互いの不器用な優しさや魅力に気づき始める。

日本でいえば高倉健さんとか菅原文太さんのような
渋―い寡黙な男性と30代くらいのちょい幸薄系の
女優さんが寝台列車で出会い恋をするみたいな感じ?

まあ二人とも地味で不器用でめんどくさそうな
関係でしたが最後いい感じに終わってよかったです

地図で調べたらモスクワからムルマンスクへは
北へ直線的に北上して北極圏へ向かう線路でした
イメージは横に横断するシベリア鉄道的な線でしたが
違ってました。

最後に思ったのは
もしかしたら恋人のイリーナは確信犯として
わざとドタキャンし、ラウラに別れを
告げるつもりだったのかも・・・・
そうじゃなきゃあんなに2人で楽しみにした旅行を
仕事を理由に簡単にはキャンセルしないよね

結果的にラウラは思いがけない一人旅によって
自分探しをすることになり
恋人イリーナへの想いを見つめ直す
ことができたのではないでしょうか

どうてもいい話ですが
ラウラは恋人が女性で列車では男性へ思いを寄せる
このことに関して作品内でも紹介文でも何も触れてませんが
要するにバイセクシャルなわけですね
ロシアをはじめ欧米各国ではそういう感情って
特に描かれなくてもわかってるよね
ということなんですね

もう一点、
ペトログリフ(岩面彫刻)までたどりつくのは
良かったのですが
その壁面が映し出されることはなくホントに
あったのって思った人は少なくないと思います
BEEKENY

BEEKENY