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フラッグ・デイ 父を想う日のwksgknchのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

based on true story.
実話に基づく物語。


ショーン・ペンが監督、主演の実話物。フラッグ・デイとは、アメリカ国旗制定記念日のことで、ジョン・フォーゲルを演じる。
娘ジェニファーをディラン・ベン、息子のニックをホッパー・シャック・ペンと、それぞれ実子が演じている。

愛していた父親、その父が犯罪者だったという事実を知った娘の葛藤と親子の絆が描かれている。父親でありたいプライドは、フラッグデイという記念すべき日に生まれたから自分は特別な存在で、成功する、という根拠のない自尊心に覆われていて、危ない橋を渡ったりもしながら、一線を越えないことでぎりぎり親子の関係、父としての面子を保っていた。

娘はそんな父を信じていた、信じようとしていた。別荘に輩がおとずれても、絶対売れないだろう商品を販売していても、ドラッグをやっていても、目を瞑り、ヒーローのような父であることを信じて疑わなかった。母と暮らしていたが、グレて家出するが、それがいわゆる自分探しになり、自己を顧みることができ、夢をみつけ、地道に努力したことで、夢を掴むまでに成長した。別に父母に倣ったわけでは無いだろうが、コツコツやることが最善だということに自然と気づいたのか、流石にその過程まで描く時間は無かったか。

母親はというと、父にほだされて、期待して裏切られた結果、酒浸りとなってしまい、子育て放棄、後に復調するが、母も父の本当の姿というか、向き合わなかったんですね。
(もう一人息子がいるけど、物語にはほぼ関与しない)

父は娘を、娘は父を、思い合っているのにもかかわらず、ずれてしまっている、そのずれが結局修復できなかった、少しでも本気で向き合えば、見守り続ければ変わったのかもしれないが、娘に諭されることほど父として情けない気持ちも分かる。。。

そのプライドと犯罪に手を染めるのとどっちがやばいかって、その判断すら歪ませるほどある意味では深いところにある、命よりも大事だという事の裏返しでもあるんだなと。

親子と、親から見た子、子から見た親の関係性がじっくりと描かれていて、それを実際の親子が演じているという構成も面白い、とうかどういう気持ちになるのか。。。
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