このレビューはネタバレを含みます
自転車に乗ったり、海で泳いだり…そんなちょっとした演出でさえ印象深い。それ程フォーレ島の景色、音楽、雰囲気、全てが綺麗で魅力的。
作家として、妻として、そして1人の女性として…何者にもなれない主人公の苦悩が、この美し過ぎる島で、静かに、だが確かに変化していく。
「どうして僕を登場させてくれなかったの?」
しがらみや甘さを捨て、1人の人間として歩み出した主人公のこれからを想起させる…そんなラストがこれまた綺麗ですごく素敵だ。
ティム・ロスの静かな優しい雰囲気、すんごい魅力的。