健一

崖上のスパイの健一のレビュー・感想・評価

崖上のスパイ(2021年製作の映画)
3.9
スパイ達の熱き攻防戦!
誰が味方か? 誰が内通者か?
誰を信じる? 誰を守る?
そして。 本作の主役は一体誰だ?😅

これまで様々なジャンルに挑戦して来た中国の巨匠チャン・イーモウ。
彼が挑む初めてのサスペンス作品。
やっぱり何を撮らせても超一級。
見応えたっぷりな濃厚サスペンスに酔いしれました。

1934年、冬。 満洲国ハルビン。
ソ連で特殊訓練を受けた共産党の男女4人のスパイチームが極秘作戦を実行するため現地に潜入する・・・

この手のスパイ物は登場人物が多く展開が二転三転するので とにかく最初から集中して鑑賞していただきたい。
東洋人なので みんな同じような顔をしているので😅集中して観ていないと 誰が誰だかわからなくなる。😅
その点 今回スパイチームのリーダーとそのパートナーを演じた二人は監督の前作「ワン・セカンド」でも主役を演じていた二人なので、なんとかこの問題はクリアできた。😮‍💨
そのパートナーを演じた今回の『イーモウ・ガール』は前作に引き続きリウ・ハオツン。
『あどけない顔した凄腕スパイ』を凛々しく演じていて今後の活躍にも期待したい新星。
スパイのリーダーを演じたチャン・イーも彼女同様 監督の作品に今回連続出演。
前半のスパイとしての冷静な行動、後半の壮絶な●●シーンと重圧な演技で作品に深みを与えている。

スパイサスペンス物が大好きな方は絶対に満足できる作品。
冬が舞台ということで『雪』がとても絵になる作品。
この時期に公開してくれたのはナイスですね!☃️

冒頭に書いたように『誰が本作の主役だかわからない』くらいに それぞれの人たちに均等に見せ場があり あえて『主役をもうけない』この演出はさすが巨匠の領域。
それだけに各キャラの『顔と名前』をしっかりと覚えながら本作を観るとこの作品の『深み』に到達できるだろう。

当時の満洲国といったら日本軍が悪行の術を成していた頃。
本作はあえて『そこ』にはあまり触れず中国人どうしの『内乱』的に描いているのも哀愁を誘う。

チャン・イーモウの作品はやはりアットホームな人間ドラマが一番好きなのだが、
監督!サスペンスもイケるじゃないですか!😊



2023年 2月13日 10:50〜
グランドシネマサンシャイン池袋screen 2
💺111 席
客入り 30人弱。

公開館数、上映回数が少な過ぎる。😡
池袋は1日2回、有楽町は1日1回の上映。
なに?このヒドイ扱いは? 😵
どうおもいます? みゆきさん。 😡
健一

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