さあや

かもめ食堂のさあやのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.0
サウナが好きすぎる為、フィンランド、ヘルシンキの映画というだけの情報に惹かれて観た。はいりさんの出演している作品にはずれはない、という個人的見解の元観たけれど、やっぱり間違いなかった。言葉にできないほどの心地の良さとあたたかさが詰まっていた。近すぎず遠すぎずの絶妙な距離感って結構難しいけど大切なことだよなあと思った。

フィンランドへはレヴォントゥリ、ヘルシンキ、タンペレ、キーロパー、あげ始めたらキリがないほど行きたいスポットがあるけれど、やっぱりどこにいても日本食が恋しくなりそうだなあ
お酒や刺身やステーキやウニや牡蠣は大好きだけど、わたしが明日死ぬとしたら、最後に食べたくなるのって祖母の握ってくれたおにぎりだと思う。味薄いよ、なんて文句を言いながら食べるあの味がいちばんのご馳走だったんだと、幸せの味だったんだと、そう気づかせてくれる映画だった。
住む場所がどこであろうと、したくないことをしない生活、それくらいおおらかな捉え方でいいのかもなあ

人間みんな変わっていくものだけど、いい感じに変わっていけたらいいね、美味しいコーヒーとシナモンロール、あるいはお茶とおにぎりを頬張りながらもっかい観たい。

誰かを想ってご飯を作りたいし、贅沢だけれど誰かの想いがこもったご飯を食べたい。

明日の朝ごはんは絶対におにぎりにしよう。
さあや

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