ナツミオ

かもめ食堂のナツミオのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
3.8
WOWOW on demand鑑賞

異国の地で食べる“おにぎり"の味

フィンランドの街並み、自然と人々の触れ合いにリラックス、おにぎりがひときわ美味しそう‼️

小林聡美が主演し、荻上直子監督が全編フィンランド・ロケを敢行。同地に食堂をオープンさせた日本人女性たちのささやかな日常をほのぼのと綴った、オフビートコメディ。

第28回ヨコハマ映画祭(2007年)
第5位を獲得。
最も将来性が期待できる監督に与えられる新藤兼人賞2006・銀賞を受賞(荻上直子)

英題 『Kamome Diner』
フィンランド語 『ruokala lokki』

2006年日本作品
監督・脚本 荻上直子
音楽 近藤達郎
撮影 トゥオモ・ヴィルタネン
出演 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ マルック・ペルトラ ヤルッコ・ニエミ タリア・マルクス

(WOWOW番組内容より)
フィンランドの首都ヘルシンキで小さな食堂を営む日本人女性のサチエ。ごくシンプルな日本料理、わけてもおにぎりのおいしさをぜひフィンランドの人にも味わってほしいと思って店を始めた彼女だったが、開業以来1カ月がたっても、店にやって来るのは日本のアニメが好きな地元のおたく青年ただひとり。そんなある日、サチエは街で見かけた日本人の旅行客ミドリに声をかけ、それが縁となってミドリも店を手伝うようになるのだが…。

フィンランドの首都ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性が繰り広げる穏やかな日常を綴ったドラマ。

(WOWOWオンラインより)
PFFスカラシップを受けて撮った処女長編「バーバー吉野」で一躍注目を集めた、日本映画界期待の若手女性監督・荻上直子。彼女が本作では、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこと、個性豊かな人気女優たちを主役陣に迎え、北欧フィンランドで全編ロケ撮影を敢行。

同地にオープンした日本食堂を舞台に、そこに吸い寄せられるようにして集まった人々の心の交流を、独特のゆるーいリズムで心地よくハートウォーミングに綴る。荻上監督&主演・小林のコンビは「めがね」でもタッグを組んだ。

私のイメージのフィンランドは、
白夜、オーロラ、森と湖、ムーミン、サウナ、ノキア(古い⁈)
後は映画で見た知識、ソ連との冬戦争、継続戦争。

そんな浅い知識しかない北欧の国フィンランドのヘルシンキを舞台に、日本人女性の食堂を取り巻く人間模様にほのぼのし、癒される作品。
先の単語のいくつかは出てきました〜

【印象の言葉・シーン】
・“コピ・ルアック"
コーヒーが美味しくなるおまじない。
どこかで聞いたことがある⁇
と思ったら、
『最高の人生の見つけ方』(2007)にも登場するコーヒー。

・”コーヒーは自分でいれるより人に入れてもらう方がうまいんだ"

・もたいまさこ演じるマサコが着る服のデザインがオシャレで気になる。
多分、”マリメッコ (Marimekko Oyj) "⁇


・厨房の調度品・調理器具もシンプルだけど、北欧デザインが楽しめる。


・”豚身 昼斗念"
トンミ・ヒルトネン
ヤンキー漢字“夜露死苦(よろしく)"みたいで笑う‼️

・おにぎり具材はシャケ、梅、おかかが鉄板‼️

・マサコが初めておにぎりを注文する。
周りの客たちは興味津々⁈
食べたマサコが泣くのかな⁈
とふと感じて…
泣きませんでしたね

代わりに何故か自分の涙腺が緩んでしまった…
日本のソウルフードを実感‼️

サチエの今は亡き父が年に2回作ってくれたおにぎり
“自分で作るより、人に作ってもらう「おにぎり」が美味しい"

ご馳走様‼️
と言いたくなる癒し作品でした‼️






【忘備録】少しネタバレあり
(キャスト)
・サチエ
演 - 小林聡美
かもめ食堂を経営する小柄な女性。

・ミドリ
演 - 片桐はいり
かもめ食堂2人目の客であり住人の大柄な女性。

・マサコ
演 - もたいまさこ
長年に渡る両親の介護を終えフィンランドに来た、物腰柔らかな年配女性。

・トンミ・ヒルトネン
演 - ヤルッコ・ニエミ
かもめ食堂1人目の客となった青年。
日本かぶれで片言の日本語を話し、日本にまつわるデザインのTシャツを常に着用している。

ミドリには自身の名前を漢字で書くように頼み「豚身 昼斗念」と書いてもらった。

・マッティ
演 - マルック・ペルトラ
ふらりと食堂に来店した男性。
サチエに美味しいコーヒーを入れるおまじない「コピ・ルアック」を教える。

・リーサ
演 - タリア・マルクス
かもめ食堂の近隣に住む老婦人。
しばらく食堂の前から中を睨みつけ続けていた。

マサコから藁人形の呪いを教わり、出て行った夫を呪って家に呼び戻すことに成功する⁇


【製作】Wikipediaより
撮影にあたって、実際に存在する現地の食堂「カハヴィラ スオミ(Kahvila SUOMI)」をかもめ食堂のセットとして使用していた。現在も「ラヴィントラ カモメ(Ravintola Kamome)」として実在し、日本人観光客の少ないフィンランドにおいて日本人の集中する観光スポットとなっている。
また、フィンランド政府観光局が撮影協力したため、マリメッコやイッタラなど、フィンランド企業の商品がプロダクトプレイスメントとして多く登場する。サチエがミドリに『ガッチャマンの歌』の歌詞を教えてもらう場面では、アカデミア書店内のカフェ・アアルトがロケ地として使われた。

2007年2月、映画と同じスタッフ、フィンランドロケで小林聡美がイメージキャラクターをつとめているCM(パスコの食パン「超熟」、2007年1月末のリニューアル以降)にて、かもめ食堂が再現された。
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