フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、小さな食堂を営む愉快な女性三人のお話。主演の小林聡美さんはパスコのCMでお馴染みだが、本作はその彼女の長編を観ているような内容であった。何でもない会話劇が素敵だし、ヘルシンキという街を良く見せすぎず、日常として描いているのが良かった。そして劇中でも語っていたが、どんな国や街にも悲しい人や辛い人はいるというメッセージが込められているには考えさせられた。一度行ってみたい街ではあるが、本作を通じ、その欲はより強くなった。食堂はやっぱり良いな。温かみの感じる作品であった。
