Kashiko

かもめ食堂のKashikoのネタバレレビュー・内容・結末

かもめ食堂(2005年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

何度も見た映画です。
不穏な要素や悲しいシーンが無く、心の安定剤として見ています。

起伏がほぼ存在しない物語なのに、全部のシーンが面白くて、いつのまにか終わっているような作品です。案外、不条理なギャグが挟まれていたりしてそれが面白い。

マサコさんのキャラがいい。

一番好きな件は、マサコさんの帰国が決まる→「変わらないものは無い」「いい感じに変わっていけばいいですね」というサチエとミドリの会話→マサコさんに不条理な出来事がおき、引き続きフィンランドに滞在することに...。のところです。
こういった日常を描く作品は「でもこの日常もいつか終わっちゃうんだろうな」と思ってしまいがちなんですけど、この件があることで、この世界ならいい感じに変わっていくんだろうな、と思わせてくれます。

あと特徴的だなと思うのは、同じ出来事の繰り返しの後に、急にパターンを外してくることですね。店を睨みつけていた女性の横にマサコさんが並んでるとか、猫を抱いて通り過ぎていたおじさんが猫を渡してくるとか、プールで拍手されるとか。こういうところがツボです。
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