斎藤家には家族4人以外にもう1人男が住んでいる。
彼は健太郎さん。
ほとんど何も言葉を発さず、誰とも目を合わせず、それでいて家族から怯えるほど敬われている姿は逆に腫れ物のようにも見える。
彼は一体なぜこの家に住んでいるのか。
30分程度の作品で世にも奇妙な物語っぽい作品かと思ったが、意外としっかりとしたロジックが作品にあって面白い短編映画だった。
不気味で気持ち悪い健太郎さんの描き方に対して、段々と家族の方が異質で気持ち悪く見えてきてしまうのが面白い。
内容的には薄く感じるが、まぁ短編なのでこのぐらいが限界か。
最初のシーンはラストシーンの次の日の当てつけだと分かってこの辺の構成も見事だった。