碧

華のスミカの碧のレビュー・感想・評価

華のスミカ(2020年製作の映画)
3.5
めちゃくちゃ興味深いテーマなのだけど、画面が明るすぎるのか、私の体調の問題か、途中から目を開けるのがすごくしんどくなってしまった汗 最後まで見たけど。

日本は先に台湾と国交を結んだから、横浜中華街でも、当初は台湾の影響力の方が強かったんですね。

あと、監督の友人の台湾の若者が、「台湾は台湾」と言っていたのが印象的だった。香港の若者が自分たちを香港人と認識しているような感じ。
これまで、もう少し上の世代の台湾の人だと、"自分たちこそが本当の中国"と思っていそうな印象を持っていたので。





【ネタバレ・後日追記】




個人的に印象に残った話(聴き取り)が他にもある。

一つは、監督の伯父さんが、なぜ大陸派なのかと問われて、「榎本武揚の北海道建国が成功していたとしたら、残りの領土の日本とどちらを支持する?」というもの。

もう一つは、横浜中華街にある関羽廟が燃えてしまった時、大陸派も台湾派も協力して再建した。関羽が、兄弟(大陸派&台湾派)喧嘩を辞めさせるため、自分で火を付けたのだ、という話。

後者の話は単純に面白くて好き。

前者の話は、映画を見た時は、なるほどな、面白い着眼点だな、と思ったけど、どうなんかなあ。
蝦夷共和国が現在はないから、"つまらない企て"のように思えるのであって、存続していたら、それはそれ、ってなるんじゃないかしら(仮想の話だけど)。
碧