水や虫、そして風の音が心にスーッと入ってくる優しい映画。開かれた扉と窓、そこに一歩踏み出して入ってくる人々。
見えないのに確かにそこに存在している。コロナ禍の撮影が作品に抜群に生きていて、閉塞感と喪失感を感じるのにすごく開かれていて愛おしくなる。素晴らしい。
杉田協士監督の『春原さんのうた』ですが、撮影は『偶然と想像』の飯岡幸子さん、照明を『花束みたいな恋をした』の秋山恵二郎さんが担当されています。2021年にこれらの映画が響いた人に届きますように…。
そしてなにより主演の荒木知佳さんがいいんですよ!ぜひぜひ。