絵作りはすごくて、キャラ可愛いし、設定も面白いアイデアがたくさんだった。
でも青いなー！ というのが全体の所感で 思春期に見たらなにかすごい揺さぶるものもあった気もする作品。
扱うテーマとかヘキとかキャラの思いとかがとにかくあっちゃこっちゃに広がって、ひとつにまとまらず発散していく印象だった。重そうなワールド設定の根幹よりも、主観の友愛感情に重きをおかれる世界観は文字通りこれもセカイ系というのかな。
クライマックスに全部の波がまとまるとたぶん嬉しかったのだけど、順番にぼちぼち畳まれていく感じ。
とくに悪役っぽい位置のキャラが惜しかったなぁ。造形のアクが強いのに芯がみえなくて出す結果もそこそこで、最初からずっと憐れな見え方が強かった 憎みきれもせず好きにもなれず。
でも映画自体は見せ場が輝いてたし、ちょっと好きになれたという感想。
