まくないと

アダン 禁断の果実のまくないとのネタバレレビュー・内容・結末

アダン 禁断の果実(2019年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

人里離れた粗末な家に、抑圧的な父と住む16歳の少女。
性にも芽生え、都会への憧憬を持つようになった今、父の呪縛から逃れようと、唯一の親友に頼って逃避行する。

だが、自由と幸せを手に入れる代償は極めて重いものだった。

友情から愛情に変わったのも束の間、多くの血が流れたことで、二人の間には亀裂が走る。

かなり雑で乱暴な進め方には困惑するが、これが唐突な最後の血まみれの刺し合いには良く合う。

一応、ミスリード的な仕掛けはあるものの、全体の完成度としては随分落ちる出来としか言いようが無いが、その派手な最後に免じて良しとしたい。

二人とも美女だし。

日本で観られるフィリピン映画は、メンドーサやエリック・マッティなど少数の有力監督作品の他は、甘ったるい恋愛やコメディ中心のStar cinemaばかりなので、これはその意味で有難い(=滅多に無い)貴重な一本と考えたい。