ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジ役を演じるメタネタ満載のThe ニコラス・ケイジ・エンターテイメントな作品。
かつてハリウッドの大スターだったニック・ケイジは、今やヒット作に恵まれず莫大な借金を抱え、妻とは離婚し娘との関係も上手くいかず人生のどん底に居た。そんなところに大富豪の誕生日パーティに出演するだけで100万ドルの報酬が得られるオファーが舞い込む。そのパーティ参加をニック・ケイジの俳優人生最後の仕事とし、借金返済のため渋々そのパーティに参加するが、そのパーティで厄介な事件に巻き込まれて行くというコメディ作品。
ニコラス・ケイジ自身がリアルで5回も結婚を経験し、莫大な借金を抱えて借金返済のため配信サービス専門のいわゆるB級な映画に近年は出まくっていたので、フィクションと言いつつも、妙なリアリティがあった。フィクションと言いつつ半分位は実話なのではないかと感じさせるストーリーだった。
劇中でのペドロ・パスカルが演じるハビとの好きな映画についての会話や映画製作について熱く語るのが最高で、徐々に意気投合し相棒関係になっていくのがとにかく好き。
劇中にでてきた「カリガリ博士」なる100年前に作られた謎のドイツ映画が気になって仕方が無く、見る方法があるのなら今度ぜひ見てみたい。
つまらなくは無いけど、前半のテンポが遅くて少し退屈ではあった。それ以外はニコラス愛にあふれた映画だった。
