最近の「ニコラス・ケイジ映画」で、それ以上でもそれ以下でもない。が、我らがニック・ケイジなので、オマケしてしまう（＋0.5）。正直、そんなに面白くはないし、オチも読める（そもそもあのオチじゃないと映画は終われない）。
設定やストーリーは意外に悪くないんだが、演出が中途半端で滑り気味。あまり笑えないのは残念。この設定で振り切れないのは痛い。前半がユルユルなので、後半のシリアスは徹底的にやらないと最後の痛快さに結びつかない。緊張感がないので、「第３幕は〜」みたいなセリフも活きない。
なので、ある意味、役者をみる映画になっている。ケイジが奮起して「あの」２丁拳銃を持つ場面はアガるし、ペドロ・パスカルのニック・ケイジ好きも悪くはない。あの悪役のお兄ちゃんもしっかり演技している。演出さえ良ければ、いい映画になりそうなのになぁ。
しかし、こんなに妙な愛され方をされるニック・ケイジはやはり稀代のスターなんだろうな。ケイジ主演じゃなかったら、あり得ない映画。
