たけ

戦場のピアニストのたけのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.5
自分の人生の中で、どれだけ辛く苦しく死にたくなるような局面があったとしても、この映画を観ることで、この主人公たちのように毎日本物の死に怯える恐怖を抱えて生きていかなければならなかった時代があったことを知ることで、自分の悩みがどれほど小さなものか痛感する。

戦争の無機質さを表現する淡々とした映像に美しさまでも感じさせるポランスキー。ピアニストがピアノさえも弾くことを許されない「空中での演奏シーン」が心苦しくもうっとりしてしまう。戦争/伝記映画の意味が全て凝縮されていた作品でした。
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