"感動"とか"ナレーション"とか"感傷的音楽"などの過剰な演出が全く無くて、殺される沢山のシーンもロングショットで撮られるので凄くリアルに切実にその残酷さが心に響く。
『シンドラーのリスト』よりも『ライフ・イズ・ビューティフル』よりも良かったかも。
やるせない憤りと、構造的システム的に人間は枠の中に入ってしまえばこんな残酷な動物になりえるのか、というのを、
現在のミャンマーやイスラエルでの現状や日本における入管のことも思い浮かべながら観ていました。
戦争映画にありがちな"アクション的カタルシス"を一切排除した傑作であり、現在にも通じるところは沢山あるので改めて考えさせられる。
こういう映画がやっぱパルム・ドールだよなぁ。