Deebee

戦場のピアニストのDeebeeのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
5.0
お気に入りの中のお気に入り。

何故シュピルマンは一人ぼっちになっても生きる意思を捨てなかったのだろう…自分には想像さえつかない。
目も虚ろで、抜け殻みたいなシュピルマンは、悲しいとか辛いという感情さえ、麻痺してしまっているように見える。
映画とはいえ、戦争が人をそんなふうにしてしまうのを見るのは、本当に残酷で目を背けたくなる。

軍人に見つかってしまったのに、恐がらないし、怯えもしない。
青白い月光が細く降り注ぐ中、そんな彼が数年ぶりにピアノを弾き始めるシーンは、最早言葉にならない。

そして、音楽は、時代や国境を問わない、絶対的な存在だというのを痛感できる。
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