あの過酷なホロコーストの中、収容所送りを免れ民間人に匿われ逃げ延びたユダヤ人にスポットを当てているのが新鮮。
なので収容所の様子は出てこない。
しかし、執拗なユダヤ人狩りの中、そこにあってはならない道端に転がる遺体を跨いで歩いたり瀕死の子供や老人を平然と無視することができてしまうほどの心理状態を作り出すやはり戦争は恐ろしい。
芸は身を助ける、の通り、ピアニストだった事で運良く生き延びることが出来たシュピルマン。
ドイツ軍人の中にも人間の心を持つ者がいたことが救い。
パンに添えられた甘いジャム、そして缶切り。
「シンドラーのリスト」に感銘を受けた人にはぜひ見て欲しい。